セマンティックWeb委員会セマンティクWeb委員会 (Semantic Web Committee)

セマンティックWebコンファレンス2010
開催概要

名称:
セマンティックWebコンファレンス2010
〜セマンティックWebとLinked Open Dataクラウド(LODクラウド)〜
URL:
http://s-web.sfc.keio.ac.jp/conference2010/
開催日時:
2010年3月5日(金) 9:3018:00 (受付開始 9:00)
会場:
慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール
東京都港区三田2-15-45
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
GoogleMaps
主催:
慶應義塾大学SFC研究所
事務局:
慶應義塾大学 環境情報学部 萩野研究室
後援:
財団法人インターネット協会
社団法人情報処理学会
社団法人電子情報技術産業協会
定員:
240名
参加費:
無料
参加申し込み:
参加申し込みを締め切らせていただきました.
プログラム:
9:35−10:25 基調講演 「Linked Dataの現状と日本の課題」
武田 英明 (国立情報学研究所 教授)
10:25−11:15 基調講演 「マルチモーダルとセマンティックWeb」
芦村 和幸 (慶應義塾大学 W3C)
11:15−11:25 基調講演 「クリエイティブ・コモンズとは」
生貝 直人 (NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 理事)
11:25−12:10 セマンティックWeb委員会活動報告
13:10−16:00 実用化システムと研究プロジェクト紹介
16:30−17:55 パネルディスカッション「セマンティックWebとLinked Open Dataクラウド」
詳細についは下記参照
デモ展示:
下記参照
書籍販売:
下記参照
問い合わせ:
コンファレンスの問い合わせについては萩野(hagino@sfc.keio.ac.jp)までお願いします.
予稿集:
セマンティックWebコンファレンス2010予稿集

【プログラム】

9:30 開会
9:30−9:35 主催者挨拶
萩野 達也 (慶應義塾大学環境情報学部 教授)
9:35−10:25 基調講演 「Linked Dataの現状と日本の課題」 [PDF]
武田 英明 (国立情報学研究所 教授)
[概要] Linked Dataの現状について世界における取り組みについて紹介する.また,日本における現在の取り組みと課題についても紹介する.
10:25−11:15 基調講演 「マルチモーダルとセマンティックWeb」 [PDF] [HTML(外部リンク)]
芦村 和幸 (慶應義塾大学 W3C)
[概要] HTML5のMMI/Voice拡張の可能性,(音声やGUI等の)入出力モダリティ同士の間で用いられる統一的なインタフェースにおいて,言語や機械の差異を吸収するためにSemantic Webの取り組みが有効である可能性について説明する.
11:15−11:25 基調講演 「クリエイティブ・コモンズとは」 [PDF]
生貝 直人 (NPO法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 理事)
[概要] クリエイティブ・コモンズは,2001年に提唱されて以来世界的な広がりを見せる,著作物の共有と柔軟な保護を実現するライセンス体系である.本講演ではその現状と活用事例,およびビジネスや科学領域との接点を含む新たな展開を紹介する.
11:25−12:10 セマンティックWeb委員会活動報告
(1) Linked Open Data調査報告 [PDF]
長野 伸一 (株式会社 東芝)
[概要] セマンティックWebの新しい潮流であるLinked Open Dataに関して,欧米の産業界,政府におけるデータの構築と活用の事例調査について報告する.
(2) オントロジ・レジストリ [PDF]
岡部 雅夫 (東京電力株式会社)
[概要] ISO/IECにおいては,既に,ISO/IEC 19763 MFI Ontology registrationがセマンティックWebに限定されない汎用的なオントロジー・レジストリの国際標準として発行されている.また,OMGにおいても,ODM (Ontology Definition Metamodel)が,ISO/IEC 24707 Common Logicで記述されたオントロジー等を含め,セマンティックWebに限定されないオントロジー・リポジトリのためのメタモデルとして制定されている.このような状況を踏まえた上で,本委員会の考えるセマンティックWebのためのオントロジー・レジストリについて報告する.
(3) オントロジサイト構築タスクフォースの活動報告 [PDF]
清水 昇 (慶應義塾大学 SFC研究所)
[概要] オントロジを世の中の人々に作ってもらう仕組みを検討し,且つ,オントロジの有用性を実証するのが,本タスクフォースの活動目的である.昨年度,活動の最初のステップとして,ソフトウェアライセンス情報をオントロジ化しWeb経由で検索可能にする実験システムを構築し,公開中である.昨年度開発したライセンスオントロジサイトに,セマンティックWebと関係が深く,ライセンス表示に良く使われる様になった,クリエイティブ・コモンズのアイコンに関する説明とクリエイティブ・コモンズ用のRDFデータの作り方や意味に付いての説明を追加した.また,新らたに,利用者がオントロジソースをアップデートする事により任意のオントロジを追加し,且つ,そのオントロジを任意の人が意味検索可能とする実験的な集合知構築システムを開発したので紹介する.
12:10−13:10 休憩 (昼食,デモ展示見学)
13:10−14:10 実用化システムと研究プロジェクト紹介
(1) 次世代ビジネスインテリジェンス基盤としての技術と人情報の見える化 [PDF]
粂 照宣 (株式会社富士通研究所),
高梨 益樹 (株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ)
[概要] 企業において,判断・行動のための知識(インテリジェンス)の獲得が課題となっている.情報の過不足ではなく,単目的かつ非構造化での情報蓄積が問題である.セマンティックWeb技術の活用により,情報ニーズに機敏に反応できるシステムが構築可能と考える.社内での,システム化の状況と課題を紹介する.
(2) オントロジを活用したマルウエア攻撃の見える化について [PDF]
津田 宏 (株式会社富士通研究所)
[概要] 従来開発してきたナレッジの見える化技術であるビジネス情報ナビゲーターを,サイバークリーンセンターで収集しているマルウエアの観測データ CCC DATAsetの分析に適用.オントロジを活用することで,ウイルスと地域や,ウイルス間の連鎖感染など多様な観点からマルウエア攻撃の見える化を実現した.
(3) オントロジー構築のための文書からの意味関係抽出 [PDF]
長野 伸一 (株式会社 東芝)
[概要] 近年,オントロジーの整備が進みつつあり,既存のオントロジーを再利用したり,拡張することにより,目的のオントロジーを構築することが可能となってきている.一方,企業内では,汎用のオントロジーとは異なる用語が用いられることが多く,文書処理を行うための最初の用語体系を,どのように構築するかが課題となっている.本発表では,企業内文書を対象とした文書処理のためのオントロジー構築に向けて,文書から意味関係抽出を行う技術について紹介する.
14:10−14:40 休憩 (デモ展示見学)
14:40−16:00 実用化システムと研究プロジェクト紹介
(4) セマンティックWeb事例紹介 [PDF]
Tony Lee (株式会社ソルトルックス SaltLux Inc.)
[概要] セマンティックWeb技術は,初期研究段階を超え迅速に実用化段階に向かっています.今回の発表ではセマンティックWebに対する5つの異なる観点を紹介し,各観点から見た実際の商用開発事例を紹介することによって今後の方向性が見込まれます.特に今回の発表では他数の商用事例から確認された産業別の技術最適化方案を提示します.
(5) セマンティックWebのソフトウェア資産への適用 [PDF]
山本 具英,佐藤 宏之,小林 透,高橋 健司 (日本電信電話株式会社 NTT情報流通プラットフォーム研究所)
林 晋平,佐伯 元司 (東京工業大学情報理工学研究科)
[概要] 近年ますます大規模化するソフトウェアの生産性・保守性向上のためには既存のソフトウェア資産を再利用して新規開発量を減らすことが大切だと考える.NTT情報流通プラットフォーム研究所では,ソフトウェア開発リポジトリ内で要件定義書,機能設計書,ソースコード等のソフトウェア資産を有機的に結びつけ,それらの「再利用」,「トレーサビリティの確保」および「ソフトウェア共通部分のプラットフォーム化に向けた分析の実現」を目標としている.また,東京工業大学の佐伯研究室では,要件定義書などからソフトウェアが対象とする分野のオントロジを作成し,要求分析や同じ分野のソフトウェア開発支援に活用する研究が行われている.本発表では東工大の研究成果を利用し,NTT保有のソフトウェア資産に基づくオントロジを活用した開発リポジトリの取り組みを紹介する.
(6) オントロジ利用の為のオープンAPIの提案と実装 [PDF]
清水 昇 (株式会社サイバーエッヂ)
[概要] オントロジを世の中で広く有効に活用してもらう為には,オントロジ検索機能やSPARQL等のオントロジ問合せコマンドを定めるだけでなく,WebページやJavaScript等で簡便に使う事の出来る仕組みが必須である.そこで,(株)サイバーエッヂは,オントロジ利用の為のオープンAPIを策定し,(株)サイバーエッヂ社製のセマンティックWebエンジンサーバに実装した.このオープンAPIを利用すれば,様々なWebアプリケーションで容易にオントロジを活用する事が可能となるので,このオープンAPIの概要と効果とに付いて説明する.
(7) 概念構造を用いた柔軟なユーザ理解モデル構成法の検討 [PDF]
伊藤 浩二 (日本電信電話株式会社 NTTサイバーソリューション研究所)
[概要] 概念構造を用い,ユーザの嗜好を表現するユーザ理解モデルの検討を行った.本モデルをレストラン推薦サービスに適用し,概念構造を用いた行動支援が実現可能であることを確認した.
16:00−16:25 休憩 (デモ展示見学)
16:25−17:55 パネルディスカッション「セマンティックWebとLinked Open Dataクラウド(LODクラウド)」
モデレータ: 萩野 達也 (慶應義塾大学 環境情報学部)
パネリスト: 武田 英明 (国立情報学研究所)
野村 直之 (メタデータ株式会社) [PDF]
乙守 信行 (株式会社MetaMoJi) [PDF]
細見 格 (日本電気株式会社)
長野 伸一 (株式会社 東芝) [PDF]
[概要] ここ数年,Linked Open Dataに関する取り組みが欧米を中心に進められ,セマンティックWebの新しい動向として注目されている.今回のコンファレンスでは,Webに関する国内のイベントとしては初めてLinked Open Dataを特集し,先進的な取り組みや産業界・政府での活用事例の紹介を予定している.本パネルディスカッションでは,Linked Open Dataの活用を検討していたり,実践を試みたりしている方々をパネリストとしてお招きし,「セマンティックWebとLinked OpenDataクラウド」と題し,ビジネスや実社会でのLinked Open Dataの活用に向けて,参加者も巻き込んだ活発な議論を展開する予定である.
17:55 閉会

【デモ展示コーナー】 (12:00−18:00 エントランス,ホワイエ)

  1. セマンティックWeb委員会(オントロジサイト構築タスクフォース)
    『ライセンスオントロジシステム』
    [概要] クリエイティブ・コモンズのアイコンに関する説明とクリエイティブ・コモンズ用のRDFデータの作り方や意味に付いての説明を附加したライセンスオントロジシステムを提示する.
  2. 沖電気工業株式会社
    『情報大航海プロジェクト ラダリング型検索サービス「ラダサーチ」』
    [概要] 情報大航海プロジェクトで3年に渡り開発を続けてきた対話型検索サービス「ラダサーチ」のデモ展示を行う.ラダサーチとは,対話を繰り返すことにより,ユーザに寄り添い感を与えながら,より深いユーザの情報を獲得し,真に求める情報への納得感のあるナビゲーションを行うサービスであり,ドメインごとの知識をオントロジーとして構築することにより,さまざまなドメインに適用させることができる.デモでは,対話によりレジュメ作成を支援するサービス「Self-Explorer」や,住宅販売会社向け営業支援システムなどいくつかのドメインの事例を展示する.
  3. 国立情報学研究所: NII
    『未定』
    [概要] TBA
  4. 株式会社サイバーエッヂ/オントロジサイト構築タスクフォース
    『集合知構築システム』
    [概要] (株)サイバーエッヂが開発したオントロジ利用の為のオープンAPIを利用した,集合知構築システムのプロトタイプの展示と実演とを行なう.このシステムでは,オントロジソース(CSVデータ)をアップロードしてOWLデータの生成,OWLデータをアップロードしてN-Triplesデータの生成とオントロジデータベースへの追加及びオントロジ検索が可能である.
  5. メタデータ株式会社
    『個人情報99』『有害情報99』
    [概要] 高精度な内容フィルタリング・ソフト,『個人情報99』,『有害情報99』を中心に,ご紹介いたします. 対象サイトごとに異なるフィルタリング・ポリシーや文章の特徴に応じて半自動収集した有害表現オントロジーを活用.文体学習可能な高精度な係り受け解析(中高生の携帯書込みから中高年の論文まで)や住所の文法,日本人の姓・名を数10万搭載した辞書,文脈内の名簿管理(未知語の意味を推定)等により実用性を高めました. 昨年展示の『メタデータ自動抽出ソフトウェア「Mextractr」』は,日付・曜日の対応誤りチェック,訂正機能を備え,進化しています.
  6. World Wide Web Consortium
    『W3C活動紹介』
    [概要] Webの各種仕様の標準化を行なっているWorld Wide Web Consortiumの活動について紹介する.
  7. クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
    『クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの紹介』
    [概要] ウェブ上のコンテンツに柔軟な著作権保護のあり方を提供するクリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて,全体的な仕組みと各種の活用事例を紹介する.
  8. Saltlux社
    『セマンティックWeb事例紹介』
    [概要] セマンティックWeb技術は,初期研究段階を超え迅速に実用化段階に向かっています.今回の発表ではセマンティックWebに対する5つの異なる観点を紹介し,各観点から見た実際の商用開発事例を紹介することによって今後の方向性が見込まれます.特に今回の発表では他数の商用事例から確認された産業別の技術最適化方案を提示します.

【書籍販売】 (12:00−18:00 エントランス,ホワイエ)

  1. ジャストシステム株式会社
    「実践セマンティックWeb (RDF/RDFS/OWL によるオントロジー設計ガイド)」
    著者: Dean Allemang/James Hendler
    監修: 慶應義塾大学 萩野 達也
    翻訳: セマンティックWeb委員会
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