セマンティックWeb委員会セマンティクWeb委員会 (Semantic Web Committee)

セマンティックWebコンファレンス2011
開催概要

名称:
セマンティックWebコンファレンス2011
〜日本にも広がるLOD〜
URL:
http://s-web.sfc.keio.ac.jp/conference2011/
開催日時:
2011年3月4日(金) 9:3018:00 (受付開始 9:00)
会場:
慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール
東京都港区三田2-15-45
http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
GoogleMaps
主催:
慶應義塾大学SFC研究所
事務局:
慶應義塾大学 環境情報学部 萩野研究室
後援:
経済産業省
特定非営利活動法人UMLモデリング推進協議会
社団法人情報処理学会
社団法人電子情報技術産業協会
財団法人インターネット協会
定員:
240名
参加費:
無料
参加申し込み:
予約は終了しました.一部当日の参加も可能です.
プログラム:
9:35−10:25 基調講演 「ライフサイエンス研究現場からの経験: セマンティックウェブの活用法Linked Dataの現状と日本の課題」
豊田 哲郎 (理化学研究所 生命情報基盤研究部門 部門長)
10:25−11:15 基調講演 「How data sharing leads to knowledge」
M. Scott Marshall (Co-Chair W3C Health Care and Life Sciences Interest Group, University of Amsterdam / Leiden University Medical Center)
11:15−11:45 講演 「OWL2の紹介」
清水 昇 (慶應義塾大学SFC研究所)
11:45−12:00 セマンティックWeb委員会活動報告
13:15−14:45 実用化システムと研究プロジェクト紹介
15:00−16:30 LOD調査報告
16:45−18:00 パネルディスカッション「日本にも広がるか? LOD」
詳細についは下記参照
デモ展示:
下記参照
問い合わせ:
コンファレンスの問い合わせについては萩野(hagino@sfc.keio.ac.jp)までお願いします.

【プログラム】

9:30 開会
9:30−9:35 主催者挨拶
萩野 達也 (慶應義塾大学環境情報学部)
9:35−10:25 基調講演 「ライフサイエンス研究現場からの経験:セマンティックウェブの活用法」 [PDF]
豊田 哲郎 (理化学研究所 生命情報基盤研究部門)
[概要] 生命科学の研究現場では,エクセルのようなテーブル形式のわかりやすいデータ構造が研究者からは好まれて使われているが,生命科学で扱われるデータのほとんどは,本質的に構造化されうるデータであり,セマンティックウェブで表現されるのが本来は好ましい.しかし,セマンティックウェブは普通の生命科学研究者には扱いづらいため普及が進んでいなかった.そこで,そのギャップを埋める関連技術の開発を行うことで,実際の現場で活用が進む実例を紹介する.
セマンティックウェブを活用したサイトの例はhttp://database.riken.jp/をご覧ください.
10:25−11:15 基調講演 「How data sharing leads to knowledge」 [PDF] [Updated PDF]
M. Scott Marshall (Co-Chair W3C Health Care and Life Sciences Interest Group, University of Amsterdam / Leiden University Medical Center)
[概要] 未定
11:15−11:45 講演 「OWL2の紹介」 [PDF]
清水 昇 (慶應義塾大学SFC研究所)
[概要] 最初のオントロジ記述言語であるOWL1の仕様が発行されてから7年が経過し,その欠点や限界が顕在化した,そこで,W3Cは,OWLの実装経験を踏まえてOWLの仕様を改訂してOWL2を発行した.ここでは,OWL2の狙い,OWL2の要点,OWL2とOWL1との差異等に付いて説明する.
11:45−12:00 セマンティックWeb委員会活動報告
ISO/IECにおけるオントロジー関係の標準化動向 [PDF]
岡部 雅夫 (東京電力株式会社)
[概要] W3CでのセマンティックWebに関する標準化と相補完するものとして,ISO/IECにおいてもオントロジー関係の標準化が行われている.その動向について簡単に紹介する.
12:00−13:00 休憩 (昼食,デモ展示見学)
13:00−14:45 実用化システムと研究プロジェクト紹介
(1) LODを使った社内情報と外部情報の連携 [PDF]
粂 照宣 (株式会社富士通研究所),
高梨 益樹 (株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ)
[概要] 社内の情報をLinking Data化し外部のLinked Open Dataと連携させるための仕組みの紹介と実験結果の報告を行なう.
(2) オントロジーを用いたセマンティック検索の試み:気象庁防災情報XMLの例 [PDF]
湯本 正典 (AITC: 先端IT活用推進コンソーシアム)
[概要] 旧XMLコンソーシアムでは,気象庁の防災情報XMLのコンサルテーションを行い,さらに,(住民が)「我が事と思える防災情報」のサービス提供をいくつかご提案しました.その中で,次世代Web部会では,オントロジーを用いたセマンティック処理を試しに実装してみました.今後,サービスを展開していくためには,語彙のゆらぎはをはじめとする,住民のコンテキストを考慮する必要があります.先端IT活用推進コンソーシアムの(AITC)のコンテキスト・コンピューティング研究部会(CC研究部会)から,今回は,セマンティック処理の技術面を中心に,発表いたします.
(3) オントロジーとRDBをつなぎ,セマンティックに検索するAGRA [PDF]
丹下 博詞,荒川 直哉 (アグラ株式会社)
[概要] 経営,部品,KPIなどのあらゆるデータをオントロジーでつなぎ,オンデマンドに取得します.
(4) Webと連動したオントロジブラウザ [PDF]
清水 昇 (株式会社サイバーエッヂ)
[概要] (株)サイバーエッヂは,これまでにセマンティックWebの基盤パッケージである「セマンティックWebエンジン」,インターネットを介してWebブラウザでオントロジの検索やAPの開発を可能にする「セマンティックWebエンジンサーバ」を開発し,販売して来た.Webブラウザでオントロジを利用して見ると,オントロジで提供される情報をWikipedeaでも調べてみたい,オントロジの英語の語彙の意味を調べるため辞書を引きたいと思うことが多い.そこで,オントロジブラウジィング時にWebとの連動を可能にしたシステムを開発したので紹介する.
(5) 地理空間情報のセマンティクWebサービス活用 [PDF]
氏家 真 (株式会社ソルトルックス SaltLux Inc.)
[概要] ソルトルックスはソウル市の道路交通表示板の管理システムを構築し,地理空間情報のセマンティクWebサービスを実現している.今回の発表では本事例を通し,地理幾何学的な情報や地理人文学的な情報を含む多様な階層のデータを,位置座標を中心に連携し,推論処理を施し,新しい情報として提供した結果を報告する.
(6) Ontology Reusing and User Interface [PDF]
呂 康豪 (慶應義塾大学)
[概要] We will explain several applications of rdfs:label on searching and displaying Linked Data, with a generalization using WordNet data.
(7) LODAC Museum: 博物館情報のLinked Data [PDF]
加藤 文彦 (国立情報学研究所)
[概要] 学術情報は広く公開共有されて誰もが利用可能になるのが望ましい.しかし,日本の博物館情報についてはこれまで独自に管理や公開されている場合が多く,情報が分散しているため,統一的に利用する手段が限られていた.本発表では,Linked Dataの手法を博物館情報に適用することで,多様な博物館情報を統一的に共有・利用することを目標とした LODAC Museum について紹介する.
14:45−15:00 休憩 (デモ展示見学)
15:00−16:30 LOD調査報告
(1) メディアがLinked Dataを活用する理由 [PDF]
乙守 信行 (株式会社MetaMoJi),
湯本 正典 (株式会社日立ソリューションズ)
[概要] 欧米メディア(BBC,ニューヨークタイムズ)のLinked Dataの先進的な活用事例の紹介と,本活用事例の背景にある"データのリンク"から"サービスへのリンク"というメディアの進化とITの役割について述べる.
(2) 医薬品情報LODの広がりと活用への道 [PDF]
細見 格 (日本電気株式会社),
長野 伸一 (株式会社東芝),
岡部 雅夫 (東京電力株式会社)
[概要] 医薬品業界の2010年問題は,新薬開発における情報共有の重要性を示唆している.本発表では,W3CのLinked Open Drug Dataタスクフォースの取り組みを中心に,医薬品業界の動向やLODの活用可能性と課題を述べる.
(3) オープンガバメントとLinked Data [PDF]
佐藤 宏之 (NTTレゾナント株式会社),
飯塚 京士 (日本電信電話株式会社 NTT情報流通プラットフォーム研究所),
三島 和恵 (株式会社建設技術研究所)
[概要] 米国や英国をはじめとする世界各国で,Webの特性を活用した積極的な政府情報の公開や,行政への市民参加を促進するオープンガバメントが急速に進展している.本発表ではLinked Dataとして公開される政府データに焦点をあて つつ,オープンデータがもたらす社会,さらに技術課題,展望などについて話題を提供したい.
(4) 地理空間領域に於けるLODの調査報告 [PDF]
清水 昇 (株式会社サイバーエッジ),
津田 宏 (株式会社富士通研究所),
粂 照宣 (株式会社富士通研究所),
三島 和恵 (株式会社建設技術研究所),
山口 章平 (株式会社建設技術研究所)
[概要] 地理空間情報は,精度を高くすれば極めて膨大になると,共に,変化の激しい情報である.従って,世界の地理空間情報を,一つの会社や一つ団体や個人で構築したり維持したりするのは困難である.精度が高く又広範囲の地理空間情報を構築するのに有効な手法の一つが,ソーシャルネットワークである.地理空間情報をソーシャルネットワーク化し,また,他の情報と関連付けする事を可能にするためには,地理空間情報が,再利用可能な形式でオープンになっている必要がある.地理空間情報のLODは,地理空間情報を再利用可能な形式で,オープンな情報とする事を目指している.本章では,地理空間情報のLinked Data化の動向,地理空間情報のLODの応用事例及び課題等に付いて紹介する.
(5) Linked Open Dataチャレンジ 開催概要 [PDF]
乙守 信行 (株式会社MetaMoJi),
萩野 達也 (慶應義塾大学),
湯本 正典 (日立ソリューションズ),
佐藤 宏之 (NTTレゾナント株式会社),
飯塚 京士 (日本電信電話株式会社 NTT情報流通プラットフォーム研究所),
長野 伸一 (株式会社東芝),
岡部 雅夫 (東京電力株式会社)
[概要] セマンティックWeb委員会ではLinked Open Dataの国内外の技術・サービス動向の調査と紹介を行なってきたが,既に国内においても利用可能なLinked Open Dataが存在しLinked Open Dataを利用する段階に国内も進みつつあるといえる.そこで,2011年度の委員会の活動として学術・産業界の広範な参加者によるLinked Open Dataの開発/利用をテーマとしたコンテストの開催を計画しており,その概要を述べるとともに本企画推進の協力者の募集を行う.
(6) イベントオントロジとLOD [PDF]
齋藤 孝広 (株式会社富士通研究所)
[概要] 様々な事象の連鎖を計算機で処理可能とする枠組みとして,イベントオントロジが挙げられる.本講演では,イベントオントロジの例を紹介し,イベントオントロジとLODを組み合わせたときにどのような処理が可能になるかを紹介する.
16:30−16:45 休憩 (デモ展示見学)
16:45−18:00 パネルディスカッション「日本にも広がるか? LOD」
モデレータ: 萩野 達也 (慶應義塾大学)
パネリスト: 武田 英明 (国立情報学研究所),
長野 伸一 (株式会社 東芝),
小林 巌生 (横浜LOD),[PDF]
湯本 正典 (AITC: 先端IT活用推進コンソーシアム),[PDF]
飯塚 京士 (日本電信電話株式会社 NTT情報流通プラットフォーム研究所),[PDF]
細見 格 (日本電気株式会社) [PDF]
[概要] 未定
18:00 閉会

【デモ展示コーナー】 (10:00−18:00 エントランス,ホワイエ)

  1. アグラ株式会社
    『セマンティックDB統合,検索システム』
    [概要] 経営データやばらばらな品質情報を,気づきにもとづいて検索し,セマンティックなデータ連携を行って「今すぐ」提示します.
  2. 沖電気工業株式会社
    『ラダリング型検索サービス「ラダサーチ」』
    [概要] ラダリング対話エンジン「ラダサーチ」のデモ展示を行う.ラダサーチは,システムからの質問に答えていくことで,潜在的に求めている情報を引き出すことができるシステムである.ドメインごとの知識をオントロジーとして構築することにより,さまざまなドメインに適用させることができる.デモでは,対話により問合せ内容を明らかにして適切なFAQに導くことで問題解決を行う問合せ応対システムや,ユーザに合わせて質問内容を変化させることでニーズの深掘りを行う対話型アンケートシステムなどいくつかのドメインの事例を展示する.
  3. 国立情報学研究所: NII
    『LODAC Project』
    [概要] 日本語レポジトリ「ことはぶ」や博物館情報の「LODAC Museum」など,NIIで構築しているLinked Dataについて紹介する.
  4. 株式会社サイバーエッヂ
    『セマンティックWebエンジンとWebと連動したオントロジブラウザ』
    [概要] セマンティックWebの基盤パッケージである「セマンティックWebエンジン」,インターネットを介してWebブラウザでオントロジの検索やAPの開発を可能にする「セマンティックWebエンジンサーバ」及び「Webと連動したオントロジブラウザ」の実演展示を行う.
  5. World Wide Web Consortium
    『W3C活動紹介』
    [概要] Webの各種仕様の標準化を行なっているWorld Wide Web Consortiumの活動について紹介する.
  6. Saltlux社
    『地理空間情報のセマンティクWebサービス活用』
    [概要] ソウル市の道路交通表示板の管理システム
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