電子自治会システム

応募者の情報
ご氏名 小林巌生
ご所属 特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ
e-mailアドレス iwao [at] linkedopendata.jp
応募するアイデアの情報
アイデアの名称 電子自治会システム
アイデアの概略説明 メンバー:
小林巌生
ギフォード・デイビッド
佐藤雄飛
中山照章
館下博昭

オープンガバメント/オープンデータを町内会レベルから考え、実践を試みるアイディアである。
事業計画や予算計画など町内会運営に必要な「町内会スキーマ」を作成し、それに対応したデータ管理・入力支援システムを導入する。入力されたデータはオープンデータ化され、ソーシャルメディア連携やヴィジュアライズなどの手法を組み合わせて個人にオプティマイズされウェブを介して情報共有がなされる。一方で「回覧板」などの既存のアナログ情報媒体はタブレット端末(Kindle Paperwhite等)で置き換えることでシニア世代にも扱いやすい状態でかつ、ウェブとのインタラクション機能も保持したかたちでこれを代替する。従来は実現できなかった幅広い世代に対してより多くの情報が良く届けることが可能となる。

<インター町内会データ>

「町内会スキーマ」を周辺町内会と相互運用することにより、周辺町内会とのデータネットワーク「インター町内会データ」が実現される。インター町内会の相互監視によりデータはより精緻化され精度が上がること、そして、相互の交流がうまれやすい状態ができるため、町内会を横断した活動がうまれるなどのダイナミズムも期待ができる。
また、オープンデータにより区政や市政への活動実績や課題のフィードバックも効率的に行えるようになる。さらに、区政や市政などより上位でのオープンデータ化が進めばそことの接続も可能であると考えられる。

<住民参加>

情報のリーチが広がることで町内会運営に関する住民の関心が高まることが期待できる。
町内会におけるコミュニケーションの場を「寄り合い」などのリアルな場に加えて、ソーシャルメディア等ウェブにも開き、これまで仕事で忙しく町内会のコミュニケーションに参加できなかった住民に対しても場を開いていく。そうしてコミュニケーションの密度をあげながら新しい人材の掘り起こしと町内会の活動の活性化を図っていく。このような町内住民参加のためのシステムをオープンデータと併せて確立していく。

<まとめ>

先のLODチャレンジデーでのワークショップでは「地域の断絶や溝について考える」というテーマが与えられた。
参加者みんなで話をしたところ、「隣近所の住民とのコミュニケーションの不在」、「昼間は他所へ働きに出かけ、地元は寝に帰るだけ」、「地域活動に参加できていない」等の問題意識が共通してあることがわかった。
この問題は、オープンガバメント/オープンデータに取り組もうとしている日本もまた抱えている問題と通じる部分が多い。本アイディアでは、より身近である「町内会」に焦点を当てることで自分事としてオープンデータの活用に関して効果的であると考えられる情報系のイメージを描いた。
オープンガバメント/オープンデータを推進する上で、国が進めるトップダウンによる施策に対して、本アイディアにあるようなボトムアップによるアプローチの方がオープンガバメント/オープンデータのメリットや活用のされ方について直感的に理解しやすく、人々に受け入れられやすいと考えられる。今後、国や自治体のオープンガバメント/オープンデータの取り組みが生活に即したものになることを期待する。
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