LODとは?

Linked Open Data(LOD)は、Webの技術を利用して、計算機が処理しやすい形式で情報を共有する、新しい仕組みです。インターネット上のオープンな場へLODの形式で発信することで、情報を多くの人々へ広くかつ迅速に伝えることが可能となります。また、発信された情報を、Web上で共有したり相互につなげる(Linkする)ことによって、Web上に巨大な知識データベースが形成されています。こうした知識を利用することで、価値ある新しいサービスが立ち上がり始めています。

これまでのWebは、HTMLで書かれた文書どうしがハイパーリンクで結ばれた、「文書のWeb」でした。人間は、ハイパーリンクをたどって文書を閲覧したり、検索エンジンサービスに対してキーワード検索することにより、情報へアクセスしていました。例えば、ある書籍についての情報を、出版社、書店、図書館、クチコミなどの各Webサイトが持っていたとしましょう。それらが同じ書籍についての情報であることは、人間が読むと理解できますが、計算機に判定させるためには、書籍のタイトルや著者などの名称を抽出したり、同一の名称かどうかを調べたりするなど、ひと手間かける必要があります。

LODは、計算機が処理しやすいように、書籍のタイトルや著者といった最小単位のデータを扱い、それらのデータどうしをリンクで結ぶことによって、情報を表現できるようにしたものです。これらの情報をインターネット上のオープンな場へ発信し共有することによって、他の計算機が参照したり、新しいデータをリンクとともに付加したりすることが可能となります。Linking Open Data運動を通して、LOD形式のデータの公開とリンクが広まってきており、インターネット上に「データのWeb」と呼ばれる巨大なデータベースが形成されています。

Linked Open Dataチャレンジを通して、日本発のデータ、日本語のデータのオープン化と共有を促進し、データを利用した価値ある新しいサービスを創造していきましょう。

LOD分野別活用事例

LOD技術解説

LOD関連リンク集